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心が楽になる方へ――それが答え

答えはね、もうとっくに、あなたの中にあるのです。

「どちらが幸せになれるか」――問いは、それだけです。もっと簡潔に言えば、「今この考えを抱いているとき、心がより穏やかになるのはどちらか」ということ。頭で計算する必要はありません。ただ、そこだけを見つめればよいのです。

けれども問題は、それが「できなくなっている」方が多いということ。自らの内なる感覚が、どこかで狂ってしまっている。苦しくなる方向へと進みながら、「これが正しい」と思い込んでしまう。そのずれに、ご本人が気づかずにいることが多いのです。

苦しくなる考えは、すでに答えではありません

恋愛において、うまくいかなくなっている場面を思い浮かべてみてください。

「どうしてもこの方を得たい」と考えれば考えるほど苦しくなるのなら――それは、もはや答えではありません。はっきりと申し上げましょう。苦しくなる考えとは、あなたの心が「それではない」と告げているしるしなのです。

反対に、「今は気持ちが離れているけれど、大丈夫」と思えたとき、ふっと心が落ち着くのなら、それこそがあなたにとっての答え。そして興味深いことに、その方向へ心が動いたとき、現実もまた動き出すことが少なくありません。

「あの方はもう本当には私を思っていないのだ」と認めた瞬間に、すっと楽になった――そのような経験はございませんか。もしあるなら、それが正解です。そして手放したことで、かえってその方が戻ってきた、ということも実際にあるものです。不思議ではありますが、確かにそうなのです。

執着の正体は「失う恐れ」

ここで誤解のないようにお伝えしたいのですが、「考えを手放す」ことは「望むものが得られなくなる」ことを意味するわけではありません。

「絶対にこうでなければ嫌だ」と思い、苦しんでいるとき。その苦しさの奥にあるものは何かといえば、「失うのが怖い」という感情です。考えれば考えるほど、手放すまいと力めば力むほど、潜在意識はひたすら「失われる、失われる」と怯えていきます。

そうなると、もはや悪循環です。

ですから、逆説的ではありますが、「もう仕方がない」と思えた瞬間に、ふっと楽になる方がいらっしゃいます。その「すっきりとした感覚」こそ、心がずっと求めていた状態なのです。潜在意識の怯えが、静まった証しと言えるでしょう。

これは恋愛に限らず、仕事についても同じことが言えます。「絶対にこの会社でなければ嫌だ」とこだわればこだわるほど、なぜか自分が傷ついていく――そのようなことはございませんか。そうしたとき、心が本当に求めているのは、「別の方法を試してみよう」「いったん忘れてみよう」「少し安心していよう」「形は違っても、もっと良いものを探してみよう」――そうした、ゆるやかな考え方であることが多いのです。その方向へ動いてみると、すっと楽になれることが多いものです。

手放すことは、諦めることではありません

「執着を手放したら、何も手に入らなくなってしまう」――そのような思いを、抱いてはいらっしゃいませんか。

はっきり申し上げます。それは、誤りです。

苦しい考えにしがみついていることで、本来のご自分からどんどん遠ざかってしまう。だからといって、手放せないご自分を責める必要はありません。そこは、どうかご自身を責めないでください。

ただ、少しだけ勇気を出して、その考えをいったん脇に置いてみる。それだけでよいのです。「手放す」と大げさに考えなくても構いません。ただ、少しだけ、ゆるめてみる。ぎゅっと握りしめていた手を、わずかに開いてみる――それだけです。

そうすることで、思いがけない形で物事が動き出すことがあるものです。

心が楽になる方向こそが、正解です。苦しくなる方向にしがみついているとき、それは答えではありません。とても単純なことでしょう。難しく考える必要はありませんから、まずはそこだけ、ご自身の心に尋ねてみてください。

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