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「できます」と答えても仕事が来ない理由。信頼を生むのは「できない」も伝える姿勢です

「できない」と言えずにいるせいで、かえって信頼も依頼も減っていく。その悪循環を断ち切るには、できることとできないことを、両方正直に伝える練習から始めるのが近道です。自分の限界を言葉にする習慣が、本当の信頼を生みます。

「これ、できる?」と聞かれて、できないのに「できます」と答えてしまう。それで結局、仕事を任せてもらえない。「またあの人は、口だけだったな」と思われている気がして、暗い気持ちになる。契約社員なので、来年の更新にも響くのではないかと、びくびくしている。「できない」と堂々と言えるようになりたい。

そんなご相談でした。けれども、そこまで深刻に考えなくても大丈夫です。

できないことを隠すから、信頼されません

長年さまざまな方のお話を伺ってきて、面白いことに気づきました。人は皆、生まれながらに何かしらの課題を抱えていますが、その課題をほんの少し変えるだけで、人生のいろいろな面が良くなっていくのです。

ただ、その課題は、頭で理解しただけでは変わりません。ご本人の中の「何か」が変わらないと、言われていること自体がピンとこないのです。ですから、簡単そうに見えて、実はその方にとっては結構な難題だったりします。

あなたの課題はシンプルです。「できる」と見せかけることを、一切やめること。そして、できないと思われたときの怖さに、いちいち振り回されないことです。

できることと、できないことを、両方伝えましょう

言うのは簡単ですが、いきなりできるようにはなりません。ですから、まずは紙に書き出してみてください。「できること」と「ここは力不足」の、両方をです。

正直に言えば、「力不足」と書くのも怖いでしょう。それを認めたら、みんなに見捨てられるのではないかと感じるはずです。その恐怖心が、いつも邪魔をしてきます。

けれども、本当に大切なのはここです。「このホームページなら、この部分は私がやれます。ただ、この部分は私よりも別の方が適任です」「ここはあまり手がけたことがないので、このような仕上がりになると思います」というように、できることとできないことの両方を、きちんと言葉にして伝えることです。

これができる人こそ、本当に「仕事ができる」人です。反対に、両方をきちんと伝えられないのは、実は無責任なことでもあるのです。

「できない」を隠す人ほど、できない人になってしまいます

できないと言えないから、無理をする。無理をするから、結局うまくいかない。そして、「自分はできないから依頼が来ないのだ」という、いちばん恐れていた状況を、自分の手でつくり出してしまいます。皮肉な話です。

これから、本当に仕事ができる人たちと接するときに、よく観察してみてください。彼らは「できません」とはっきり言わなくても、「ここはやりますが、ここはご自身でお願いします」「この部分は、別の方が適任です」「これとこれがそろえば対応できます」というように、自分の限界を、きちんと自分の言葉で伝えているものです。

こうした言葉がすっと出てくるのは、「できないと思われたら終わり」という恐怖がないからです。だから、物事を冷静に、客観的に見ることができます。あなたも、いきなりそこを目指す必要はありません。まずは紙に書き出して、頭の中を整理するところから始めてみましょう。それで十分な一歩です。

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