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上司に素直になれないのは、あの頃の反抗心を引きずっているから

上司に叱られるとカッとなってしまう。その反感の正体は何だと思いますか。昔の記憶が職場によみがえっているだけなのです。反抗心を手放した瞬間、あなたの意見はむしろ通りやすくなります。

反抗心があるかぎり、あなたの意見は通らない

職場で年上の人に指摘されると、なぜかカッとなってしまう。

「もうあなたは〇〇なんだから」という一言が、やけに引っかかる。問題を指摘されるたびに「子ども扱いされている」とイライラして、頭ではわかっていても、素直に「そうですね」と言えない。そんな経験はありませんか。

これは誰が悪いということではなく、あなたの中の古い記憶が動いているだけなのです。

思い当たることはないでしょうか。昔、厳しい親に同じような言い方をされていた、ということはありませんか。あの頃の感覚が、今の職場でそのままよみがえってくるのです。人には、心に刻み込まれた反感があります。ある言葉や態度に触れた瞬間、「いやだ」「どうしてそんな言い方をするの」という感情が先に出てきてしまいます。あなたが意地悪なのではなく、もうその回路ができあがっているのです。

でも、少し立ち止まって考えてみてください。

その反抗心を持ったまま相手と向き合うと、どうなるでしょうか。相手も、あなたの言うことを聞いてくれなくなります。「またこの人は反発している」と思われて、まともに取り合ってもらえなくなるのです。そうしてお互いに壁を作り、関係はどんどんこじれていきます。

逆説的ですが、反感を手放したほうが、あなたの意見はずっと伝わりやすくなります。

「これとこれは違います」と伝えても、反抗心がベースになっているときは、その感情が相手に伝わってしまいます。感情のにおいは隠しようがありません。言葉ではなく、空気で伝わってしまうのです。だから、言えば言うほど聞いてもらえなくなります。はっきり言って、これは損でしかありませんよね。

「そうですね、そういうところもありますね」と、いったん受け流す

では、どうすればよいのでしょうか。

「もうあなたは〇〇なんだから」と言われたとき、その言葉に抵抗しないでみてください。「そうですね、そういうところもありますね、私」と、ひとまず受け取って、さらりと流します。同意しているわけでも、屈服しているわけでもありません。ただ受け流すのです。

すると不思議なことに、本当に違うと思うことを伝えるとき、相手がすっと聞いてくれるようになります。反抗心から言っているわけではないことが伝わるので、「この人とは話が通じる」と思ってもらえるのです。

難しそうに聞こえるかもしれませんが、やってみると案外シンプルです。カギは、相手の言葉を「攻撃」として受け取るのをやめること。攻撃だと思うから、防衛したくなります。ただの「情報」として受け取れれば、反発する必要がなくなっていきます。

反感を手放した瞬間から、職場の空気は変わり始める

反感は、持っていると守られているような気がするものです。「私は間違っていない」「向こうがおかしい」という、鎧のようなものでしょう。けれど、その鎧は、実は自分の言葉を相手に届かなくさせているだけなのです。

上司に素直になれないと感じているなら、一度試してみてください。「そういうところもあるかもしれない」と、声には出さなくてもかまいません。心の中でだけ受け取ってみるのです。

それだけで、相手との空気がゆるみます。そして、そのゆるんだ空気の中でこそ、あなたの「でも、ここは違うんです」という言葉が、初めてきちんと届くようになるのです。

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