コラボで失敗しても大丈夫。失敗の中から自分を読み解く人が、うまくいく理由
共同作業やコラボレーションがうまくいかないとき、原因はたいてい相手ではなく、自分の中にあります。「できること」と「必要なこと」が見えてきたとき、必要な人も自然と現れてくるものです。
長年さまざまな方を見てきて、わかったことがあります。コラボレーションで仕事をして成功する人と失敗する人の違いは、たった一つです。自分に何ができて、何ができないのかを、きちんとわかっているかどうか。それだけです。
とくに少人数で動く仕事は、一人ひとりの力がそのまま結果に表れます。ですから、「自分のできること」が見えているかどうかが、そのまま成否を分けるのです。
失敗しないと、自分のことはわかりません
ただし、これは頭の中で考えてもわからないものです。経験してみなければ、見えてきません。
ですから、最初の失敗はまったくかまいません。むしろ必要なくらいです。失敗して初めて、「ここは私にできる」「ここはどうしても誰かの力が要る」「だからこういう人がそばにいてくれたら」ということが、ようやくはっきりしてきます。
組んでみて初めてわかることがあります。「この部分、思ったより私にもできるな」と感じたり、「どうしてこの方は、余計なことばかりするのだろう……」と思ったりしたことは、一度や二度ではないはずです。
けれども、それは相手が悪いわけではありません。お互いの「得意」と「必要」が、まだ噛み合っていないだけなのです。
相手を嫌うより、自分を知ることです
ここが大切なところです。
相手を嫌うことにエネルギーを使うのは、本当にもったいないことです。「どうしてこの人はこうなのだろう」と怒る前に、「では、私は何ができて、何が必要なのだろう」というほうに、気持ちを向けてみてください。
「ここは私がやれる」「ここは私には無理だから、こういう人がいてくれたら」。そこがわかってくると、相手への不満よりも、自分への理解が深まってきます。それは、むしろ喜んでよいことではないでしょうか。
今、一緒に何かに取り組んでいる相手がいるなら、まずはそこで良いものを出すことに集中しましょう。お互いに「ここは私が」「ここはあなたが」という感覚がつかめてきたら、その関係はきちんと本物になっていきます。
自分をわかっていると、必要な人が現れてきます
これは、不思議なくらいそのとおりになります。
自分の「できること」と「必要なこと」が腑に落ちてくると、そこにぴったりはまるような人と、自然に出会えるようになります。縁とは、そのように動くものです。
逆に言えば、自分のことが見えていないまま「いい人はいないかな」と探しても、相手を見定めるものさしがないため、また同じことの繰り返しになります。当然のことですよね。
コラボレーションでうまくいく人は、失敗の中から自分を読み解いてきた人です。ぜひ覚えておいてください。