芸術家も起業家も、「めんどくさい」の奥に同じ理由を抱えてる
細部にこだわらなきゃという思い込みと、本来の感覚とのズレ。それが「めんどくさい」の正体なのよ。芸術家も起業家も、そこがゆるむと驚くほど変わっていく。
Original Article
キャシ天野さんの承諾をいただき、ブログ記事をLoveDecode流に再編集して掲載しています。オリジナル記事も合わせてご参照ください。
オリジナル記事:芸術家、起業家、想像をする方々のために 感覚を信じることについて
はいはい、その話ね。
一流のものって、細部までこだわって作られてる。料理でも音楽でも、そう見えるものよね。だからあなたも「もっと良いものを作りたい」と思って、細部に手を入れようとする。でも、そこで湧いてくるのが「めんどくさい」って感情。表面的に細部をどうにかしようとして、なんだか殺伐とした感じになる――はいはい、それ、よくある話よ。
はっきり言うけど、これ、あなたが思ってることと真っ向から対立するんだけど。「細部までこだわって作らないとダメだ」っていう、その思い込みそのものが問題なのよ。
この思い込み、たどっていくと幼少期まで行き着くことが多いの。「こんな自分らしさを使いたい」と思ったときに、「使っても評価されない、むしろ怒られる」って学習しちゃった経験。そこと、がっちり結びついてる。
おもしろいのが、あなたの場合、本当は細部にこだわらなくても、もっと自分に合った別の方法で、十分すばらしいものが作れるってこと。なのに、いろんな状況の中で「その方法は絶対うまくいかない、傷つくからやめておこう」って、自分で自分を禁止しちゃってるのよ。これがあるからうまくいかない、なんてね。自分で自分を罰してるみたいで、ちょっと笑えるわよ(笑)。
その禁止された方法を使おうとすると、今度は頭がぼんやりしたり、「そんな方法でうまくいくものか」って軽蔑や不安、怖さが湧いてくる。脳の中にそういうプログラムが組まれちゃってるの。
その人本来の才能ってね、けっこうアバウトなものなのよ。細部を全部きっちり詰めるんじゃなくて、ざっくりした感覚を信頼したときに、いいものがポロッと出てくる――そういう類のもの。それなのに、それをしようとすると緊張が走って、「こだわらないとダメだ」って叱られた記憶を脳が引っ張り出してきちゃう。
だから、細部までちゃんと詰めるべきところと、こだわらなくていいところの、脳内でのバランスが取れなくなる。全部に同じだけこだわろうとするから、逆にいいものが生まれにくくなるの。これ、意識してやってるわけじゃなくて、自然に無意識のうちに起きてることなのよね。
つまり簡単に言えば、自分の感覚がもうよくわからなくなっていて、「こだわらないと」という思い込みばかりが先に動いてしまう。それに対して「いや、違うよ」っていう本来の感覚との間に、ズレが生まれる。その摩擦が、あの殺伐とした感じの正体なのよ。
こういう思い込みがゆるんでいくと、いろいろ面白いことが起きてくるの。
芸術家、特にプロの音楽家の方にも、似た傾向を持つ人は多いんだけど、思い込みがゆるむと、音そのものが変わったり、演奏ががらっと変わったりする。
中でもおもしろかったのが、「生き急いでる」感覚をゆるめた途端、ゆったり弾けるようになったプロの方の話。テンポ自体は秒で測ったらたいして変わらないのよ。でも、心の中の余裕がまったく違うから、音そのものが穏やかになった、って。
起業家の方々も同じで、ここがこじれてると、仕事がうまくいきにくいの。「一般的に成功しそうな方法」しか頭に浮かばなくなって、「自分が本質的にこれだ」と思える感覚にまで届かない。何を考えても、どうしてもうまくいかない、ってなりがちなのよ。
「これはうまくいきそうだ」と興奮したのに、結局うまくいかない――そういうこと、あるでしょ? そういう人は、一人で何かを大きく成功させる、という場面でどうしても漏れが出る。
でも、「これがぴったり良い」っていう感覚をきちんとつかんでいる人は、周りの状況が完璧に揃っていなくても、ちゃんと結果を出していくものなのよ。
わかったら、まずは「こだわらなきゃ」っていう自分への命令、ちょっとゆるめてごらんなさい。