あなたと相手は、別々の人間よ――人間関係がラクになるコミュニケーション
言葉は人によって違う意味に届く。「相手がこう思っている」のは「私がそう思っている」だけかもしれない。自分と相手を切り離すだけで、関係がラクになる話よ。
Original Article
キャシ天野さんの承諾をいただき、ブログ記事をLoveDecode流に再編集して掲載しています。オリジナル記事も合わせてご参照ください。
オリジナル記事:関係性が良くなる魔法のコミュニケーション
言葉って、おもしろいものよ。同じ「アドバイス」という一言でも、受け取る人によって全然違う響きになるの。
上から目線で何か言われてきた経験がある人には、ちょっと身構える言葉に聞こえる。逆に、誰かに頼るのが好きな人には、温かみのある言葉に映るかもしれない。
つまり言葉には、その人の歴史がべったり染み込んでるの。だから誤解が起きて当然、って言えるくらいよ。
「と私は思っている」がごっそり抜けてる
でもね、問題はそこじゃないの。
「あの人が私を嫌いなので」「私が何とかしてあげないと」「あの人は私のことを嫌がっている」――こういう言い方、あなたもしたことない?
これ全部、「と私は思っている」って注釈がついてるの。相手がそう言ったわけじゃなくて、あなたがそう解釈しているだけ、ってことがほとんどなのよ。
人間ってね、自分にとって自然なことが相手には不自然だったりする。その”なぜそうするの?”に、ついつい勝手な理由をくっつけてしまう。相手が怒ったり悲しんだりするのは、相手にとってはごく自然な反応なのに、「私が何とかしなきゃ」と背負い込みすぎる。
これ、疲れるわよね。
意見を伝えることと、従わせることは違う
もう一つ、混同しがちなことがあって。
意見を伝えるというのは「自分の思いを言葉にする」こと。「相手を正しい方向に動かす」ことじゃないの。
わかりやすい例で言うと、「勉強しないとダメになるから絶対やれ」って言い方と、「勉強してほしいな、そうなってほしいのは自分の気持ちなんだけど」という言い方は、全く別物よ。前者は自分の不安を相手に押しつけてるだけ。後者は、自分の思いを正直に伝えながら、相手の意思を尊重している。
相手がどう選ぶかは、最終的に相手の話。そこを手放せると、不思議と関係がほぐれていくものなの。
自分と相手を「切り離す」ところから始まる
はっきり言うけど、関係性が変わるかどうかの分かれ目は、「自分の考えは自分のもの、相手の考えは相手のもの」と切り離せるかどうかにあるのよ。
それができると、相手を否定しなくて済むの。あなたはそう思うのね、私はこう思うけど、で済む話が、なぜかこじれていくのは、どちらかが「自分の正しさ」を相手に押しつけているから。
夫婦でも、親子でも、友人でも、この切り離しひとつで関係が温かくなる場面を、私はたくさん見てきた。
簡単そうに聞こえるけど、これって実は自分の内側が整っていないとなかなかできないのよね。自分の怖さや不安が整理されてくると、不思議と相手をそのまま受け取れるようになってくる。そしてそうなると、相手も「受け入れてもらえた」と感じて、むしろよく話を聞いてくれるようになるから、おもしろいものよ。