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母親への怒りが消えないのは、癒す場所がズレているから

母親への怒りをいくら感じても消えないのは、癒す場所がズレているからよ。怒りの下に何があるか、幼少期の感情パターンをどう解くか——本当の向き合い方。

Original Article

キャシ天野さんの承諾をいただき、ブログ記事をLoveDecode流に再編集して掲載しています。オリジナル記事も合わせてご参照ください。

オリジナル記事:母への怒りを癒す

歳を重ねてから、ようやく気づいた、という人がいる。

幼少期からずっとどこか楽しくなかった、その根っこに母親への怒りがあったって。お母さんはずっと結婚してからつまらなそうにしていて、やがて認知症になり、いま終末期を迎えようとしている。そこになってようやく、ものすごい憤りが号泣するほど表面に上がってきた。
ずっと母に楽しんでほしかった。私も幸せになりたかった——

「怒りは感じればなくなるって聞いたのに、感じてもまだ消えない」。そこで首をかしげる人は多いのよ。

でもね、消えなくて当然なの。癒す場所が、少しずれてるから。

怒りの下にある、もっと深い感情

親への怒りがなかなか癒えないのは、怒りそのものが「本来の感情」じゃないから。幼少期の悲しみって、大人になると怒りに形を変えるものなの。だから今感じているその怒りは、もっとずっと昔の、小さくて深い感情が変わったものよ。

何かといえば——お母さんが幸せじゃない姿を、そばでずっと見ていた子どもの頃のあなた、の感情。不安定だったり、麻痺したみたいになっていたり。「自分がここにいていいのかな」って揺らいでいたり。「お母さんを幸せにできない」「自分だけ世界が違うような」、そういう言葉にならない深い感覚のこと。

怒りだけをいくら感じても、そこには届かない。だから消えないの。

感情はコピーされる

ちょっと面白い話をするわね。

人って、幼少期に見ていた親の感情の「あり方」を、ごく自然にコピーしていくの。お母さんがいつも幸せそうじゃなかった姿をそばで見ていた女の子は、大人になったとき似たような心境になりやすい。結婚したとき、子育てをするとき、「なんでかわからないけど楽しくない」という感覚が出てきやすいのよ。息子と娘でコピーするものが少し違ったりもするんだけれど、娘の方が母親の感情パターンを引き継ぎやすいのは確かね。

だから、「ずっとどこか楽しくなかった」のは、あなたのせいじゃない。

そして母への怒りが強いのも、自然なことよ。「幸せの見せ方を教えてくれなかった」「どうすればよかったか、わからなかった」——その気持ちが怒りという形で出てきてる。でも、そこで親を責め続けても、自分は変わらないのよ。変えられるのは、自分の中で起きていることだけ。

「早く怒りをおさめてすっきりしたい」「そうじゃないと人生が前に進まない」という気持ち、わかる。でもね、そこで焦るほど、感情はこじれるもの。怒りに執着している自分を、さらに心配する——そのループ、思い当たらない?

癒すべきは、見ていた頃の小さなあなた

じゃあ、どこを癒すのか。

それは、「お母さんが不幸そうで、それをそばで見ていた子どもの頃の自分」よ。置いていかれるような、自分だけ違う世界にいるような、存在していていいのかわからないような感覚。それをまず、ちゃんと受け取ってあげること。

こだわったり、悲しみにどっぷり浸ることじゃなくてね。「ああ、そういうことがあったね」と、ただそのまま受け入れて、温かく慈しんであげること。

ホ・オポノポノ的にいうなら、こんな言葉が近いかもしれない。「幸せになりたかったんだね。どうしてよいかわからなかったよね。幼かったし、そばで見ているしかなかったんだから。ごめんね、許してね、ありがとう、愛してるよ」。

これ、お母さんへの言葉じゃなくて、自分の中にいる、あの頃の小さな自分への言葉よ。そこが大事なの。

親への恨みを解こうとして、相手に向かって何かをしようとする人がいるけれど、それだと変化が起きにくい。変わるのはいつも、自分の内側から。自分の中にある感情を、判断なく、ただそのまま、温かく受け止めてあげられると——長年こじれていたいろんなことが、意外とすっと動き始めるものなのよ。

人間関係も、恋愛も、気がついたら変わっていた、なんてことが起きてくる。それくらい、この深いところへの働きかけは効くの。

もう、幸せになっていいの。幸せな自分が、本来のあなたなんだから。


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