はいはい、またこのパターンね。
仕事で知り合って、最初は普通に距離のあるやり取りだったのに、環境が変わって直接話す機会が増えた。そのぶん前よりフランクになった。ここまではよくある話よ。
問題はそこから。気を使ってくれてたはずなのに、どんどん自分都合で物事を進めるようになる。休日でも仕事の電話はかけてくるくせに、自分が休みの日は一切連絡なし。困ったときだけ頼ってきて、あとはほったらかし。怒ったら逆切れされて、「自分が大変なのをわかってるんだから理解してよ」とまで言われる。付き合ってもいないのに、なんなのこの距離感、って思うのも当然よ。
こっちはどんどん信用できなくなっていくのに、向こうは「信頼関係ができてる」って思い込んでる。直接連絡するのはやめようと言っても、嫌だと返ってくる。少しお互いに依存しあってる感じもあって、気持ちも切れない。本当は仲良くしたい、けど仕事相手と依存しあう関係には興味がない。付き合ってもしんどそうなのに、いなくなったら困る気もする。よくわかる、その堂々巡り。
実はね、恋愛が上手な人って、基本、対人関係そのものが上手なの。恋愛だけうまい人っていうのは、男性の欲求を一時的に刺激できているだけで、結婚後にあちこち問題が出てきたりするものよ。
つまり、異性からアプローチされやすい人は、異性・同性問わず、対人関係全般が得意な傾向にある。だから男女の会話のちがいを学んでおくのは、回り道じゃなくてむしろ近道なの。
まず最初に言っておくけど、あなた、彼に対して期待しすぎてるところがあるわよ。
会社関係で依存しあう距離感が嫌だと言ってるけど、彼のほうは異性かどうかにかかわらず、親しくなった相手とはそういう距離になるタイプなのかもしれない。あなたは本当に親しい異性じゃないとそんなに話したくないタイプだけど、彼は同性も含めて、仲良くなると仕事を超えて話すのが自然な人。だから休日に話すことがすぐ異性関係につながると考えるんじゃなくて、まずは友人として接する、くらいに整理しておくのがいいわね。
そのうち彼があなたを意識し始めれば関係が変わることもあるけど、長く親しい友人状態が続くと、逆に恋愛モードへのスイッチが入りにくくなることもある。これは覚えておいて。
さて、男性との付き合いで知っておくと得なのが、「自分のことは自分で決める」っていう鉄則。「あなたのためを思って気を使ってるんだから」っていう感覚は、けっこう女性特有の感じ方だったりするのよ。
休日に電話が来て、取りたければ取る、取りたくなければ取らない。LINEも、親しい間柄なら既読をつけたければつけるし、既読無視もある。友人関係ならそれをお互いにやってて、誰も気にしない。話したい側が話して、聞きたい側が聞く、それだけのこと。
仕事が忙しくて連絡がなくても、「ごめん、忙しくて連絡できなくて」なんて言い訳をいちいちしなくても、嫌われてるわけじゃない。親しい間柄にはそもそも、そんな発想自体がないの。
忙しいときは連絡しないし、頼りたいときは急に話しかける。でも相手を無理に助けようとはせず、頼ってきたら手を貸せる範囲で貸す。だから「ほったらかし」って感じるのは、向こうが冷たいんじゃなくて、あなたがしたいことをあなたから言っていないから、ってケースが多いのよ。休日に仕事の話がしたいのは、実はあなた自身だったりするでしょ。男性って、相手の領域には基本踏み込まないものなの。
逆に言えば、彼にしてみたら「休日に話したくないなら連絡しなくていい」というだけの話。それが友達というものなのよ。男性同士の付き合いでは、これを受け取った時点で「これはあなたがやりたいことだから、気遣いなく話していい」という許可になってる。
そして「したいことは自分からする」のも鉄則。休日に力を借りたいなら、あなたがそう言わなきゃ始まらない。彼がどう応じるかは彼の自由、っていうのが健全な関係なの。
彼は土日祝日は基本話したくないから電話はしない。けどあなたから連絡してもいいし、それに彼が応じてもいいし応じなくてもいい。彼が祝日に話したいから話す、それに対してあなたも取っても取らなくてもいい。これが自然な男女の距離感よ。
彼はあなたを友人だと思ってるから、これからどうするかはあなた自身が決めること。今後望む関係になるにしても、ならないにしても、休日に話す距離をもう少し変えたいなら、それは「あなたがそう思っている」からそうするべきもの。誰かがやってくれるのを待つものじゃないの。
休日に話を聞いてあげていれば、いつか好きになってもらえるはず――なんて思っていても、そういうのはまず起きない。そのあたりは一度、頭の中を整理してみて。
男性って、友人や知人だと思ってる女性にも、距離がすごく近いことがあるの。毎日ご飯に行くのにデートに誘われない、なんて場合、実は彼に彼女がいたりすることもある。異性として誘われない限りは、ただのいい友人だと思っているケースも多くて、そこの距離感をちゃんと認めたうえで対策をとるのが賢いやり方。
つまり、「これが私のちょうどいい距離よ」というのを言葉じゃなく行動で示せば、相手はそれを尊重してくれるようになる。言葉で説明しようとすると、「私はこうしてるんだから、あなたもこうして」っていう、女性特有の理屈に偏りがちなのよ。そうじゃなくて、休日に話したければ話す、祝日は仕事の話を持ち込まずに別の温度で接する――それを行動で見せれば、男性側もすぐにそれに合わせて変わっていくものなの。
これができてくると、相手との境界線が曖昧になりがちな部分が自然に整っていく。
男性同士の気軽な付き合いもできて、でも相手の都合に流されない。なおかつ女性らしい気遣いもできる。そういうバランスが訓練されてくると、「会ったことのないタイプ」「ミステリアス」なんて言われて好かれることもあるわよ。
言葉でくどくど説明するんじゃなく、行動で自分の望むものを作れるようになれば、愚痴も減っていく。
それ自体が、新しい魅力になっていくものなのよ。