うまくいかせようとするから、こじれるのよ
はいはい、またその話ね。
人は変わろうとするとき、まず自分の嫌な癖と向き合うものよ。あなたもようやく、長年避けてきた恋愛に足を踏み入れたわけでしょ。そこは認めてあげる。
気になる人に思い切って絡んでみた、と。たしかに前には進んでるみたいね。でも、ふとした瞬間にまたあの感覚に襲われる。「またこの感覚だ……」執着、って呼んでるんでしょ? 幻想だってわかってるのに、波みたいに繰り返されて、しんどい、早く卒業したい……はいはい、そんなに深刻にならなくていいから。
はっきり言うけど、あなた、うまくいくか、いかないかにこだわりすぎなのよ。執着してる自分を心配しすぎてるのも、結局「失敗したくない」って気持ちの裏返しでしょ? ふーん、図星っぽいね。
恋愛ってね、進むものは進むし、進まないものは進まないの。そこにいちいちこだわらず、いろんな出会いに自然に身を置いて、出てきたことには対応しつつ、くよくよしない。それだけで、ちゃんと良い縁は寄ってくるものなの。
おもしろいのが、「執着してる」って思ってるその思いそのものに、あなた、いちばん執着してるってこと。これがあるからうまくいかない、なんてね。自分で自分を罰してるみたいで、ちょっと笑えるわよ。(笑)
でもね、よく聞いてみれば、その正体はせいぜいこの程度の話。話してみたけどうまくいかなかった、もっと話したい、話したいけどうまくいかないんじゃないかって不安、放っておけない――そのくらいの、小さな気持ちの揺れにすぎないの。
だったら言ってあげる。話してみてうまくいかなくてもいい。もっと話したくてもいい。話せても話せなくても、くよくよする必要なんてない。
この流れを上手に乗りこなせる人は、すぐに次の状態に移っていけるものよ。あっけらかんと、するべきことをして、そこはそこと割り切りながら、別のことにも手を伸ばして、流れに身を任せる余裕があれば――恋愛の縁なんて、次から次へと生まれてくるものなの。
うまくいっていない、うまくいかせようとする、その思いそのものが――あなたの人生の流れを邪魔してるのよ。わかったら、もう少し肩の力、抜きなさい。