お客を取られる気がするのは、嫉妬されるのが怖いから
はいはい、またその話ね。
一緒に何かをやっていると、相手より目立ってはいけない気がする。せっかく工夫して声をかけたお客さんが、相手の商品に引き寄せられていく。自分に話しかけてきた人に、相手が答えてしまう。そんな場面が増えてきて、なんだかモヤモヤする……はいはい、よくある話よ。
たいていこういう場合、自分の中に「格下でいなきゃ」っていう思い込みがあるの。誰かに言われたわけでもないのに、勝手にそう思い込んで、勝手に遠慮してる。あなたもそうなんじゃない?
おもしろいのが、これってだいたい、昔の人間関係が再現されてるってこと。きょうだいがいた人は特にね。小さい頃、上の子にやきもちを焼かれた経験があると、大人になっても似たような関係性に出会うたびに、「またこの感じだ」って身体が先に反応しちゃうの。相手が同じように振る舞うとは限らないのに、勝手に「あの人=お姉ちゃん」って脳内変換して、勝手にビビってる。
ふーん、図星っぽいわね。
で、ここからが大事なところ。あなた、「お客さんをとられた」って思ってるでしょ。でもね、それ、ちょっと違うのよ。とられたんじゃなくて、あなたが前に出るのをやめただけ。自分でブレーキ踏んでるのに、「とられた」って被害者みたいな顔をしてる。そこ、笑えるところよ(笑)。
「嫉妬されるのが怖いから、前に出ない」って考え方、これ、エネルギーの使い方が完全に間違ってるの。本当に考えるべきことは、「どうやったら自分の商品をもっと魅力的にできるか」でしょ。なのに、「嫉妬されたらどうしよう」っていう不安にエネルギーを全部使っちゃって、肝心の「じゃあどうする?」を考える余力が残ってない。これ、もったいないと思わない?
権力争いだとか、相手との上下関係だとか、そんなことに気を取られてる時間があったら、もっとお客さんと話してみたらいいの。もっと自分らしい工夫を商品に加えてみたらいいの。やってみて、それでも気になることが出てきたら、その都度、具体的に対応すればいい話。先に怖がって動けなくなる必要なんて、どこにもないのよ。
人と一緒に何かをするとき、大事なのは「誰が上か」じゃなくて、「お客さんに、好きな方を選んでもらう」ってだけのこと。それだけ。シンプルでしょ?
自分の中に答えはあるの。本当に。
ただ、それは奥の方に隠れていて、表向きは別の理由を並べたがる。「相手が怖いから」「嫉妬されるから」――それっぽい理由をいくつも並べて、本当の答えにフタをしてるのがマインドってやつなのよ。
矛盾はひとつじゃない。いくつもある。でも、その奥にちゃんと答えがある、っていうのは、なかなか面白いことだと思わない?
わかったら、もう少し前に出てみなさい。